賃貸契約の初期費用はどれくらい必要なのか!?

初期費用の中で必ずかかるお金は
お部屋を契約をして生活をはじめるときは、月々支払う【家賃】だけでなく、【敷金】や【礼金】、【仲介手数料】・【火災保険料】など、入居前にそれなりのまとまった金額が必要になります。これらをまとめて、◇初期費用◇といいます。内容を一つずつ解説していきましょう。
敷金
家賃0~2ヶ月分が目安。多い所では3ヶ月分必要な所もあります。契約を終えてお部屋を退去するときの原状回復費用・未納賃料等に充てられます。基本的には原状回復・未納賃料等にかかった金額が差し引かれて、返金されます。
礼金
家賃0~1ヶ月分が目安。部屋を所有する大家さんに対して、お礼の意味を込めて支払います。敷金との違いは退去時に返還されないこと。最近では礼金なしの物件も増えています。
当社でも多くの礼金0円物件の取り扱いが御座います。
前家賃+日割り家賃
家賃1カ月分が目安。入居する月の家賃を前払いで支払います。例えば1月に契約し、3月から住む場合、3月分の家賃をあらかじめ支払う形になります。また、月の途中から入居する場合は、日割り家賃が発生します。
仲介手数料
家賃0.5カ月~1カ月分+消費税が目安。物件の案内や契約手続きを行った不動産会社に支払います。法律で上限は「家賃の1カ月分」と決められています。
火災保険料
単身物件(1K~1DK)で1.8万円~2万円、カップル・ファミリー物件(1LDK~)で2万円~2.5万円程度。火災や水漏れトラブルなどに備えて、損害保険に加入する必要があり、損害保険会社に支払います。不動産会社に案内された保険ではなく、個人で選んだ保険に加入することも可能ではありますが、加入証明を求められるケースが多いです。
鍵交換代
契約時に 12,000円~22,000円が目安。退去時に支払いが必須となっている物件もあり。また物件によっては、家主様が変えて下さる物件もあります。最近は、借りる方の負担になっている所が多いです。気になった物件があった際は、不動産会社に確認してみよう。
保証会社利用料
家賃等総額の50%~100%が目安。【家賃総額:家賃・共益費・駐車場・その他月額費用】
部屋を所有する多くの大家さんにとっては、家賃が収入源となっており、家賃の支払いが滞らないようにする為の第3者機関となり、家賃保証・集金・督促依頼・その他借りる方の債務の補填の為の機関となります。最近はこの保証会社が入居審査も兼ねている場合も多く、市場の7割~8割程度で加入必須となっている物件が多くなっている印象。もちろん当社では、保証会社加入無でも相談できる物件の取り扱いも御座います。
※このほかに、害虫駆除代、消臭費用・安心サポートなどが発生するケースなどもあります。分からない項目については、不動産会社に確認しましょう。
これに加えて、家具や家電を持っていなければ、購入する必要があります。予算を考えながら進めるといいでしょう。
費用を抑えたい場合、友人・知人などから安く譲ってもらうという方法もあります。
近年、賃貸では競争が激化してきており、初期費用はだんだんと減る傾向にあるといわれてます。詳しくみていきましょう。
◆初期費用は最低いくら必要? 相場は家賃の4~7ヶ月分◆
初期費用の総額については、多めに見積もって、家賃の4倍~7倍程と考えておくと良いでしょう。ただし、これは物件、エリアの特徴により異なります。以前は敷金3ヶ月、礼金1ヶ月ということが一般的でしたが、現在物件によっては、敷金がない物件や礼金がない物件も増えています。
その背景として、借りる方の初期費用を抑えたいという需要が高まっていることがあります。そのため、物件を所有する家主さん、不動産管理会社も敷金・礼金をなるべく抑え、できるだけ早く入居してもらうようにしているのです。
一方で、敷金礼金はゼロ、【契約手数料・事務手数料】などの名目が加算されていることもあります。契約内容について不明な点があれば、きちんと一つずつ内容を確認していく事をお勧め致します。
初期費用って安くできるの? 交渉やクレジット払い・分割は可能?
初期費用を安くしたい、抑えたいという需要に応え、社会全体では敷金礼金ゼロ、仲介手数料ゼロという物件も増えています。探し方の工夫をすることで、初期費用をより抑えられるかもしれません。以下にその方法を紹介しましょう。
敷金、礼金ゼロの物件を探す
礼金ゼロ、敷金ゼロという物件は増えています。敷金礼金が両方0ヶ月ではなくても、礼金のみ、敷金のみという物件もあります。家賃1ヶ月分に相当するので、探してみる価値は大いにあるでしょう。ただ、敷金は、家賃滞納や室内損傷の保証の意味合いもあるお金です。退去時に精算され、部屋をキレイに使用していれば、返却されることもあります。そのため入居時に敷金なしだったとしても、退去時に退去時クリーニング代が必要になることもあります。敷金と礼金、それぞれの特性を理解した上で探す良いですね。
分割払い・クレジットカード払いにする
初期費用を抑えたいという人にオススメなのが、クレジットカードを使った分割払いです。初期費用の一部もしくは全額をクレジットカードで支払うことができます。上手に使えばポイントやマイレージもたまります。ただ、「火災保険料は現金のみ」「敷金はクレジットカード対応」といった不動産会社ごとの条件があるので、注意してください。またクレジットカードで分割払いにすれば、利子が発生するので、支払い総額でいうと高くつくことがあります。 また、クレジットカードを所有されていない方は、直接支払いの分割が相談できる物件なのかを不動産会社の担当者に訪ねてみるのが良いでしょう。
「フリーレント」などで初期費用そのものを安くする
初期費用を抑えたいのであれば、まずは、不動産会社の担当者に相談するのが一番良いです。『手持ちがあまりないので10万円以内にしたい』『20万円以内に抑えたい』などとはじめに条件として話しておき、それに沿ったお部屋の紹介をしてもらうのがベストです。 ◆フリーレントとは、入居後の1ヶ月などであれば家賃が発生しない契約のことです。前家賃を含めた初期費用は必要になりますが、入居後のフリーレント期間は家賃発生はしないので、トータル金額でみると初期費用を減らすことができます。ただし、退去期間(1年未満の違約金)など制約があることも多いので、条件をよく理解して契約してください◆
家具・家電付き物件にして諸費用を抑える
単身赴任や数週間~半年ほどの短期滞在であれば、家具家電付き物件を選ぶという手もあります。向いているのは、単身赴任や時期が決まっている出張など、数週間~半年くらいの短期滞在の人です。その筆頭がレオパレスさんの物件です。およそ月々1万円程度、家賃が割高であることが多いですが、レオパレスさんですと、キャンペーン物件等もあり通常と変わらないくらいの家賃で入居もできます。ただし、自分の好みの家具家電が選べないと、ライフスタイルにあわない方はストレスになるそう。長く暮らすのであればストレスになる点もご留意しておきたいポイント。
新生活をはじめるのに欠かせない、「初期費用」。以上の情報&テクニックを踏まえて、快適にするどく賢く費用を抑え、新生活をスタートさせたいですね!